【コアを鍛える意味と必要性・ピラティス】

コアとは?ピラティス・コアトレーニング

コアトレーニングやピラティスなどで「コアを鍛える」とよく言われる体幹筋群のことで、腹横筋や骨盤底筋群などを含みます。

コアを鍛えるとスポーツの能力が上がる、腰痛がなくなる、など「コア神話」というものは全国的に認知されています。

しかし、Lederman教授という方の研究では、反対のことが言われています。

※「」は引用文です。

立って歩いても、コアは殆ど使わない

「コア・スタビリティ訓練中に、「コアマッスル」の最大随意収縮(MVC)は筋肥大に必要なレベルよりも十分に低く、従って、筋力増加をもたらさない可能性があることが示されている。」

立って歩いている間、体幹筋は最小限に活動化される。深い脊柱起立筋、腰筋と腰方形筋は事実上沈黙しています。体幹屈筋と伸筋の非常に低いレベルの同時収縮によって、「能動的」安定化が達成される。」

コアを鍛えるとなぜ変化するのか?

「これらの筋肉を強化することは、患者の疼痛レベルまたは障害を改善するとは思われない。改善は、主に、腰部筋肉の神経活性化の変化。例えばモチベーションまたは疼痛耐性に関する心理的変化に起因するようであった。」

「コアスタビリティによる、腰痛への治療上の影響は、コアの問題ではなく、運動の影響に関連している。」

コアを鍛えることの弊害

「腹横筋または他の筋群に対する内部へのフォーカスが、熟練した運動能力を低下させることを強く示唆している。 (体幹筋の緊張が、姿勢制御を低下させることさえ示されている。)」

「スポーツ活動中に体幹筋が連続的に緊張すると、背骨が損傷する危険性があります。」

コアと腰痛

「コア安定性のエクササイズは、他の運動よりも特に効果的ではなく、怪我を防止することもありません。慢性腰痛を軽減するための運動の他の形態よりも優れていません。」
「脊髄の安定性を含む、局所的な筋骨格系の問題が、妊娠中の腰痛の発症に重要な役割を果たしているという証拠は、ほとんどない。」

まとめ

コアスタビリティ(コアの安定性を高め鍛えること)は、

・腰痛を改善しない。

・怪我を防止しない。

・スポーツ中に、体幹筋を常に収縮させる事は、怪我をする可能性が高まる。またヘルニアなどを悪化させる。

・なぜピラティスなどで、腰痛が改善するのかは、動くことによる筋肉の神経の活性化と心理的影響による。

・そもそも、立位や歩行の時に体幹筋は殆ど使われていない。

・体幹筋を鍛えても筋肥大にはなかなか繋がらない。

・体幹筋とそのほかの筋肉を分ける事は、解剖学の本の中の話で、実際には難しいしあまり意味をなさない。

という結論になります。

ピラティスの良さは、深い呼吸をしながら、普段あまりやらない動きのパターンを多く行う所です。

その結果として、筋バランス、神経の滑走、神経のストレッチ、脳の運動野や感覚野や小脳などの活性化、身体感覚の変化、血流改善(神経への血流も含む)、心理的、社会的影響により、疼痛軽減につながると考えられます。英語ですが、ぜひ、元の論文を読んでみて下さい。

参考文献: The Myth of Core Stability / Professor Eyal Lederman


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