【関節の位置感覚と皮膚感覚】

関節の位置感覚と皮膚感覚

手足を動かした時の関節の位置感覚は、関節にある神経終末の受容器、筋肉の筋紡錘、腱にあるゴルジ腱器官だけではなく、皮膚の感覚受容器も大きな働きをしています。

その「皮膚感覚」こそが、実際の関節の位置感覚に大きく寄与しているという研究があります。

関節の受容器と皮膚の伸張

「前腕での運動感覚の場合、肘屈曲中の皮膚の伸張は、位置と動きの両方に関する情報を提供する。これが、筋肉入力を促す皮膚入力の問題ではなく、皮膚伸張によって生成された皮膚入力が、それ自体の感覚運動に寄与したという点を立証した。」

「関節受容器は、最初に運動感覚においてすべて重要であると考えられていたが、現在の視点は、ほとんどの関節に​​おけるそれらの寄与が、軽微である可能性が高い。典型的には、関節運動に応答するが、しばしば関節運動の範囲の両方の限界で応答ピークを伴う(Burgess&Clark、1969)。それらは現在、限界検出器と考えられている。」

「筋肉が複数の関節にまたがるときは常に、筋紡錘の動きを検出する能力が損なわれる可能性があることが指摘されている(Sturnieks et al。2007)。」

The kinaesthetic senses Uwe Proske, Simon C. Gandevia

まとめ

皮膚が伸びると、ルフィニ終末という神経終末が活性化して、脊髄神経節を介して中枢神経へ入力信号を送ります。

いままで、関節の位置感覚は関節内の受容器、筋肉や腱の受容器が主な働きだと思われていました。

しかし、複数の関節にまたがる動きほど、筋紡錘による位置感覚への働きが減少し、皮膚感覚による四肢の位置認識が大きな要因となる可能性が考えられるということです。

理学療法のなかで、関節近辺の皮膚に触れて、関節の可動域を増やして行くというテクニックがありますが、その理論的な根拠には神経終末の「ルフィニ」が重要だと考えることができます。

皮膚感覚の本。腱の振動についても記載があります。

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