【神経の神経・Nervi Nervorum】神経による神経支配

神経の神経 ・Nervi Nervorum

皮膚(真皮)には外からの危険(侵害受容)に反応する、C線維という細い神経があります。

その末端(終末)に感覚受容器が付いていないものは、自由神経終末という名前がついています。

その自由神経終末が、皮膚への刺激に対して反応し、脳へ危険信号(侵害受容信号)を送り、脳で痛みという感覚を生み出しています。

その自由神経終末は、神経自体にもあります。それが神経の神経(nervi nervorum)です。

神経自体から出て神経の上膜や周膜などの結合組織や膜組織に分布し、神経の圧迫やテンション、炎症や酸欠状態を危険だと感知し、脳へ伝える役割を担っています。

また神経への血管の周りにある神経も神経の結合組織まで分布しています。

ちなみに神経の膜や結合組織に、パチニ様小体(圧力と振動を感知)という感覚受容器もあります。

この神経の神経(神経管神経ともいう)は、脊髄の硬膜にも分布しています。

圧痛点(Tender Point)

押すと痛い箇所のことを圧痛点といいますが、その現象は「神経の神経」によるものだと考えられます。

過度の圧迫や伸張、慢性的な圧迫や伸張により神経への血流や排出が阻害されその事により浮腫、繊維化、瘢痕化が進み、その危険状態を神経の神経が脳に伝えるために、痛みとして感じられるような信号を送ります。

まとめ

感覚神経やポリモーダルと言われるC繊維の自由神経終末は、全身の状態を見守る役目があります。それが神経束の中や脊髄の中にもあるということです。

参考文献:バトラー 神経系モビライゼーション

バトラー 神経系モビライゼーション

末梢神経


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