「皮膚へのアプローチ特集」

皮膚へのアプローチ特集

世界中には様々な手技療法があり、そこには皮膚へのアプローチが多く埋もれています。それらをいくつか取り上げてみます。

●操体法
・皮膚へのアプローチ 

図:楽しくわかる操体法

操体法の中の、皮膚へのアプローチ。皮膚を伸展させて、受ける側が身体の内部感覚(心地よさ)を味わう。無意識的な動きや内部感覚を自覚する事で、身体や心の緊張をとる。優しくつまんだりもする。
(持続的に皮膚を伸ばす。)

※快不快という感覚を重視するという事は、中枢神経の働きを活用しているという事。

●整膚

図:整膚学

皮膚をつまみあげていく事で皮膚の血流を良くする。経絡理論も使用。(次々に移動していく)※皮膚のマッサージに近い。

●野口整体
整体という言葉を作った本家整体。愉気という手かざし療法も行う。触れたり触れなかったりする。(基本的には持続的に皮膚に触れる)※気功やエネルギーワークと呼ばれているものに近い。

●オステオパシー
・スキンローリングテクニック

図:軟部組織の診かたと治療

皮膚を寄せ集め、つまむように転がしながら刺激していく方法。(次々に移動していく)スキンテクニックという指2本くらいで皮膚を滑らす技術もある。※整膚に近い。皮膚マッサージのような。

・Bennetの神経血管反射
軽い貧血になる程度のごく軽い圧で刺激することで、皮膚を少し伸張する。皮膚の毛細血管から起因した軽い拍動感が起こる。※本に記載はあるが詳細は分からず。

・頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル)
頭部に対して優しく持続的に触れる。脳脊髄液の循環を促すという説をとなえている。
(持続的に頭の皮膚に触れる)

末梢神経マニピュレーション

末梢神経上の皮膚へ、軽い圧や伸展を行う。触れたまま四肢を動かしたりもする。神経を内臓と結びつける傾向がある。内臓マニピュレーションを提唱している方の方法。(ある程度持続的に皮膚に触れる)

※デルモニューロモジュレーションに少し近い印象。

ストレインカウンターストレイン

図:系統別治療手技の展開

圧痛点は筋肉が原因だと考え、圧痛点に触れながら緩む位置まで四肢を動かし、そのままキープする方法。(持続的に皮膚に触れながら、四肢の位置を保つ)※理論的には筋肉の弛緩を狙うものだが、圧痛点が緩む四肢の位置というのは、末梢神経のテンションが1番下がる位置だとも考えられると。

・筋膜リリース 

図:系統別治療手技の展開

筋膜のねじれが、コリや痛みの原因と考え、その筋膜を伸ばすという理論と方法。(持続的な皮膚を伸ばす)※筋膜は外部から人の力で伸ばせないという研究がある。組織が緩むのは神経系の反応によるものだと考えられる。

理学療法
・触圧覚刺激法/皮膚運動学
皮膚に触れながら関節を動かすことで、関節可動域の改善を目指す方法。(関節を動かす間だけ皮膚に触れる)

※触れてうごかしやすくするので、シナプス前抑制をうまく活用しつつ、皮膚表面自体の動かしやすい線維的な流れを利用していると考えられる。

・デルモニューロモジュレーション
カナダの女性理学療法士が開発した、持続的に皮膚を伸ばす方法。神経系の理論などエビデンスベース、サイエンスベースを重視。(持続的に皮膚を伸ばす)※科学的な理論。技術的には操体法皮膚へのアプローチ、ストレインカウンターストレイン、筋弛緩法、筋膜リリースが近い。

アロママッサージ関係
アロマオイルや薬草を溶かしたオイルを使い、全身、手、足裏などをマッサージする。
主に血流改善、リンパの流れをよくする、リラックス効果、美容効果などをうたっている。リフレクソロジーは独特の足裏の反射区という概念を使用しているが経絡との関わりはない。※アロマオイルのエビデンスはこれから進んでいくと考えられる。

●その他
その他にも、皮膚をタッピングする方法、足指を揺らした後に皮膚を伸ばす方法、刺さない鍼など様々な方法があります。

参考文献:系統別治療手技の展開、軟部組織の診かたと治療、整膚学、末梢神経マニュピレーション、楽しくわかる操体法、Dermo Neuro Modulating。

Dermo Neuro Modulating


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